時流教養第7話

📖 時流教養 第7話

 

 

 

信用とは、何なのでしょう。

 

🌱こんにちは。芽意です。

 

 

 

 

前回、私はブロックチェーンという仕組みを学びました。

ブロックを順番につないで、歴史を未来へ残していく。

 

 

 

なるほど。

だからブロックチェーンなんですね。

 

 

 

そう思いながらノートを閉じようとした時、一つだけ気になることが残りました。

 

 

 

🌱

「SHOW GO!さん。その歴史は、一体誰が守っているのでしょう。」

SHOW GO!さんは、少し嬉しそうに微笑まれました。

😊

「いい質問だね。でも、その答えの前に、一つだけ質問してもいいかな。」

🌱

「はい😊」

SHOW GO!さんはホワイトボードへ、小さな炎を描かれました。

😊

「芽意。」

「火が熱いって信用してる?」

私は、一瞬考えました。

火。

熱い。

信用……。

そんなこと、今まで考えたこともありません。

🌱

「えっと……。」

「信用……でしょうか。」

SHOW GO!さんは答えません。

私はもう一度考えました。

火は熱い。

それは当たり前です。

でも、「信用している」と言われると、何か違う気がします。

🌱

「違います。」

「私は知っています。」

SHOW GO!さんは静かにうなずかれました。

😊

「そうか。」

「じゃあ、どうして知っているんだろう。」

私は考えました。

学校でしょうか。

違います。

本でしょうか。

違います。

親に教えてもらったからでしょうか。

それだけではありません。

子どもの頃を思い出しました。

花火。

焚き火。

ろうそく。

ストーブ。

🌱

「あっ。」

「熱かったからです。」

SHOW GO!さんは笑顔で尋ねられました。

😊

「熱かった?」

「どうして?」

私は思わず笑ってしまいました。

🌱

「触ったからです😊」

SHOW GO!さんも笑われました。

😊

「そう。」

「自分で体験したから知っている。」

私は少し考えました。

「信じる」と「知っている」。

同じだと思っていた二つの言葉が、少しずつ離れていきます。

SHOW GO!さんは、もう一度火の絵を指さされました。

😊

「火は、日本人だけ熱い?」

🌱

「違います。」

😊

「アメリカの人は?」

🌱

「熱いです。」

😊

「ブラジルの人、聞こえますかー?」

🌱

「ギャグです🔥」

二人で少し笑いました。

SHOW GO!さんは、そのまま続けられます。

😊

「でも、本当にそうなんだ。」

「日本でも、アメリカでも、ブラジルでも、世界中、誰が体験しても同じ答えになる。」

私は静かにうなずきました。

😊

「だから火は、信用しているんじゃない。」

「世界中の人が知っている。」

私は、その言葉をノートへ書きました。

 

 

知っている

 

 

たった五文字なのに、とても重く感じました。

 

 

 

 

SHOW GO!さんは、今度は大きな地球を描かれました。

その周りへ世界中の人を一人、また一人と描いていかれます。

😊

「じゃあ芽意。」

「もし、この人たち全員が同じことを体験できたら、どうなると思う?」

私は地球を見つめました。

🌱

「みんな……。」

「同じことを知ると思います。」

SHOW GO!さんは静かにうなずかれました。

😊

「そう。」

「誰かを信じたからじゃない。」

「自分で確かめたから。」

 

 

 

「確認したんだよ。」 

 

 

 

 

「だから世界中で同じ答えになる。」

私は、その瞬間、第1話から学んできたことが一本につながりました。

交換。

約束。

信用。

金。

紙幣。

ブロックチェーン。

Bitcoin。

 

 

 

全部、別々の話だと思っていました。

 

 

 

でも違いました。

 

 

 

人類は何千年もかけて、

どうすれば約束を守れるのか。

どうすれば信用を積み重ねられるのか。

どうすれば、みんなが同じ答えにたどり着けるのか。

その方法を考え続けてきたのです。

 

 

 

SHOW GO!さんは、ホワイトボードへ一つの言葉を書かれました。

 

 

Don’t trust, verify.

🌱

「信じるな……。」

😊

「そう。」

「でも、疑えとも言っていない。」

「Verify。」

「自分で確かめる。  確認する。」

 

 

私は、その言葉を見つめながら、今日までのお話を思い返していました。

そして、一つのことに気付きました。

 

 

 

 

 

🌱

「……そうだったのですね。」

私は、思わずそうつぶやいていました。

 

 

 

Bitcoinは難しい技術だと思っていました。

 

 

 

でも違いました。

人類が何千年もかけて積み重ねてきた知恵の結晶だったのですね。

 

 

 

そして、その考え方は至ってシンプルでした。

 

 

世界中の人が「知っている」と言えることを、誰もが同じように確認できること。

私は、目から鱗が落ちるとは、このことなんだと思いました。

 

 

 

 

 

そりゃ、時流「教養」だわ……😊

 

 

 

SHOW GO!さんは、少し嬉しそうに微笑まれました。

😊

「そうなんだ。」

「Bitcoinだけを見ていると難しく見える。でも、人類が何を考え、何を発明し、何を未来へ残そうとしてきたのか。その流れの中で見ていくと、Bitcoinは突然現れた発明じゃない。」

 

 

 

「ずっと続いてきた歴史の延長線上にあるんだ。」

 

 

そして最後に、SHOW GO!さんはもう一つの言葉を書かれました。

 

 

 

Proof of Work

🌱

「仕事をした証拠……。」

😊

「そう。」

「Bitcoinは『信じてください』とは言わない。」

「『仕事をしました』とも言わない。」

「世界中の誰でも、自分で確かめられる。」

「だから、世界中が同じ歴史を持てるんだ。」

私は、最初の疑問の答えがようやく分かりました。

誰が歴史を守っているのでしょう。

銀行ではありません。

国でもありません。

管理者でもありません。

世界中の人が、自分で確かめること。

それが、歴史を守っていたのです。

🌱

「SHOW GO!さん。」

「その仕事って、一体どんな仕事なのでしょう。」

SHOW GO!さんは、少し嬉しそうに微笑まれました。

😊

「そこからが、Bitcoin最大の発明なんだ。」


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