📖 時流教養 第8話
Proof of Workとは、何なのでしょう。
🌱
「SHOW GO!さん。」
「その仕事って、一体どんな仕事なのでしょう。」
😊
「芽意、誰かが『昨日、マラソンで優勝した。』と言ったとする。」
「それだけで、本当に優勝したと思う?」
🌱
「いいえ😊」
😊
「どうして?」
🌱
「証拠がありません。」
😊
「そう。」
「人は言葉を信じるんじゃない。」
「証拠を確認しているんだ。」
少し間がありました。
😊
「Bitcoinも同じなんだ。」
「『仕事をしました。』と言うだけなら、誰にでもできる。」
「だから、その仕事をした証拠まで一緒に示す仕組みを考えた。」
「それが、Proof of Workなんだ。」
🌱
「誰が、その証拠を確認するんですか?」
😊
「世界中の人たちだよ。」
🌱
「世界中……。」
😊
「そう。」
「一人が認めても歴史にはならない。」
「世界中が確認して、『確かに仕事をしましたね。』となって、初めて次のブロックがつながる。」
🌱
「だからProof of Workなんですね。」
私は、「仕事」という言葉ばかり見ていました。
でも、本当に大切だったのは、
仕事をしたことを、世界中の人が確認できること。
そこだったのです。
😊
「でも、まだ一つ疑問が残る。」
「世界中の人が確認するのに、どうしてみんな同じ答えになると思う?」
🌱
「確かに……。」
「人によって答えが違ったら、歴史が一つになりません。」
SHOW GO!さんは、一冊の本を描かれました。
😊
「この本が、Bitcoinの取引の記録だと思って。」
「もし一文字だけ書き換えたら、同じ本と言えるかな。」
🌱
「言えません。」
😊
「そうだね。」
「じゃあ、この本に世界で一つだけの指紋を付けたとしたらどうだろう。」
🌱
「指紋……ですか?」
😊
「そう。」
「人間の指紋が一人ひとり違うように、データにも指紋を付けられる。」
「それがHashなんだ。」
🌱
「ということは……。」
😊
「一文字でも変われば、指紋もまったく違うものになる。」
「だから、誰かが過去を書き換えれば、世界中の人がすぐ気付く。」
🌱
「あっ。」
「全部読み返さなくても、分かるんですね。」
😊
「その通り。」
「Bitcoinでは、その指紋を作る方法として、SHA-256という仕組みを使っている。」
🌱
「SHA-256……。」
「しゃーにごろ?」
😊
「そう読む人もいるね😊」
「名前は難しそうだけど、やっていることはシンプルなんだ。」
「世界中の誰が確認しても、同じ指紋になる。」
「そのための仕組みなんだ。」
私は、Proof of Work、Hash、SHA-256という言葉をノートへ並べて書いてみました。
昨日まで、難しい技術の名前だと思っていた言葉が、今日は一本につながって見えます。
🌱
「……そうだったのですね。」
「全部、世界中の人が同じ答えにたどり着くための仕組みだったのですね。」
SHOW GO!さんは、今度は電話の絵を描かれました。
😊
「芽意。」
「電話を一人だけが持っていても便利かな?」
🌱
「電話できません😊」
😊
「二人なら?」
🌱
「会話ができます。」
😊
「百人なら?」
🌱
「たくさんの人と、いつでも話せます。」
😊
「一億人なら?」
私は少し考えました。
🌱
「社会そのものが変わります。」
😊
「そう。」
「電話の性能が変わったわけじゃない。」
「使う人が増えたことで、価値が育ったんだ。」
少し間を置いて続けられました。
😊
「Bitcoinも同じなんだ。」
「確認する人が増える。」
「使う人が増える。」
「だから、この仕組みそのものが育っていく。」
🌱
「それがネットワーク効果なんですね。」
😊
「その通り。」
「価値は、誰かが決めるものじゃない。」
「世界中で使う人が増えることで育っていくものなんだ。」
私は世界地図を見つめました。
🌱
「Bitcoinは、お金を発明したんじゃなかった。」
「世界中の人が、同じ約束を確認できる仕組みを発明したんですね。」
😊
「そう。」
「だからBitcoinは、人類で初めて世界中の約束を守れるようにした。」
「まさに王様なんだ。」
少し間がありました。
😊
「でもね。」
「王様だからこそ、できないこともある。」
🌱
「できないこと……ですか?」
😊
「Bitcoinは、約束を守ることは得意なんだ。」
「でも、人類はその先を考え始めた。」
「約束そのものを書けたらどうなるんだろう。」
私は、その言葉の意味を考え続けていました。
約束を書く……。
それは、一体どんな世界なのでしょう。
続きが気になります。。。
コメントを残す